床矯正とは入れ歯に類似した床矯正装置で矯正治療を行うことです。
床矯正装置は床を利用して歯を側方、前方、後方に移動すること、舌などの口腔機能を制御、改善することの2つの異なった矯正治療を行うことを目的としています。メリット・デメリット | 治療期間 | 治療の特徴 | |
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床矯正 | ・基本的に歯を抜かずにあごを広げる ・装置の着脱が可能 ・あごが成長中の子どもに最適・経済的 |
平均1~3年 | 歯並びを整えるだけでなく、土台となるあごを広げ、かむ訓練により顔全体が正常な機能を取り戻す |
通常矯正 (表側に装置装着) |
・矯正装置が目立つ ・痛みを感じる ・抜歯することが多い |
平均1~3年 | 矯正力があまり強くなく、歯の移動に時間がかかる |
矯正イコール抜歯と思っていませんか?
大事な歯を抜かなくても矯正はできます。
(ただし親知らずを抜く場合はあります)
■歯を並べる場所(スペース)を作る方法
1 抜歯
抜く本数は1本~4本
上下左右の数を合わせるために4本抜歯が多いです。
2 拡大
顎を大きく拡大してスペースを作ります。
3 歯を削る
少しのスペース不足なら歯の隣接面を痛くない範囲で削ります。
4 歯を立てる
斜めになっている歯をまっすぐにすることでスペースを作ります。
1) 乳歯列期
まだ顎が柔らかいうちに顎を広げて永久歯が生えるのを待ちます。
▲治療前 |
▲治療後 |
2) 乳歯と永久歯が混じった混合歯列期
その時の状態を解決してまだ成長期ですので永久歯が生えそろうまで観察していきます。
▲治療前 |
▲治療後 |
3) 永久歯列期
混雑な状態も治ります。
▲治療前 |
▲治療後 |
4) 開口も治ります
開口は発音、咀嚼等に影響します。
▲治療前 |
▲治療後 |
5) すきっ歯も治ります
▲治療前 |
▲治療後 |
6) 重度の叢生も治ります
▲治療前 |
▲治療後 |
歯並びの矯正と言ってもいろいろあります。 出っ歯、受け口、八重歯、乱杭歯、開口(オープンバイト)、正中離開などで悩んでおられる方がたくさんいると思います。
現在の歯科界では、それらの不正咬合を治す矯正治療の多くで抜歯をして歯を並べるテクニックが主流です。抜歯するのは主に第一小臼歯で前から4番目の歯なのでヨンヨン抜歯とよく呼びます。
しかし第一小臼歯は咬み合わせに非常に大切な歯です。絶対抜いてはいけません。 抜歯矯正は歯が並ぶスペースがないと言って抜くわけですが、抜かなくてもいろいろなテクニックを駆使すれば並ぶスペースを作ることができます。 歯列矯正というのは見た目だけではなく、不正咬合を治しできるだけ正常な咬み合わせを作る事が重要です。大事な大事な第一小臼歯を抜いてしまってどうして正常咬合と言えるのでしょうか?
多くの歯科医師がそうであるように、私自身も矯正=抜歯が当然の事と考えていました。以前には矯正専門医からの依頼で第一小臼歯を4本抜いた事はよくありましたが、その度につらい思いをしました。
この子のこの健全な歯を4本も抜くなんて、本当にやっていい事なのかと、いつもいやでいやで仕方がありませんでした。そんな疑問を吹き飛ばしてくれたのが、神奈川歯科大学の佐藤貞雄教授の講演でした。
先生はMEAWワイヤーというのを用いて矯正を行いますが、ほとんどすべて非抜歯で治療されています。(親知らずは抜く事があります。)
今までその様な治療を見たことがなかった私は本当に感動しました。
そして先生のセミナーを受け咬合理論と非抜歯矯正を学ばせていただきました。そのセミナーでも第一小臼歯の重要性を説かれています。
そのおかげで現在まで数多くの非抜歯矯正を行うことができ、患者様にもたいへん喜んでいただいております。
(1)乳歯列あるいは混合歯列から永久歯列まで育成していく
メリット
デメリット
(2)永久歯列
親知らず以外の歯を抜くことなくワイヤーを使って治します。
1本の歯列不正を治すのに歯を4本抜くことはありません。
ただし親知らずは抜く必要はあります。
「前歯が目立つけれど出っ歯なのかな?」「前歯が斜めにはえてきたけれど大丈夫なのかな?」と、大切なお子様の歯並びはまずはご両親の方が気づいてあげてください。
■顎や身体の成長を生かして矯正治療には器具を付けるだけではなく、身体の成長を生かした治療方法もあります。
歯並びや噛み合わせが気になる小学校低学年のお子様より、身体が大きくなる小学校中学年から高学年にかけての矯正治療がより効率よく行える場合があります。
お子さんの時期に治療を行うことことで、歯を抜く可能性が少なくなります。
子供の矯正治療と管理には長い年月がかかりますが、噛み合わせや歯並びを改善することにより、虫歯や歯肉炎予防のみならず、顎の成長をより良くする働きがあります。
矯正治療には器具を付けるだけではなく、身体の成長を生かした治療方法もあります。
子供だからって外見を気にしない訳がありません。 歯並びが悪いからとコンプレックスを感じ、人前で思いっきり笑うのをためらうお子さんもいらっしゃいます。
矯正治療をすることで、具体的に咬合育成が良好になるだけでなく、心の成長にもきっと役立つことでしょう。
矯正歯科で歯並びを正しくする矯正治療は、子供だけのものだと考えていませんか?
大人も歯列矯正が可能です。
歯並びを良くし、咬み合わせを正しくすることによって、変わるのは見た目だけではありません。
矯正歯科での治療は、全身の健康に繋がる治療です。
治療に対する不安を解消し、一歩を踏み出してみませんか?
子供に行なわれる歯列矯正は「ブラケット法」と呼ばれる、金属製の器具を前歯に装着して三次元的に歯を矯正する方法が主流です。しかし、ブラケット法は歯の見栄えが良くないという欠点があります。成人の場合、歯の見栄えを考えた治療法を選択しやすくなります。
子供の矯正治療は、全体的な矯正となるため時間が掛かりやすくなります。逆に大人の矯正は、前歯だけの矯正や抜歯などによる部分的な矯正を行うことが出来るので治療期間を短縮することが出来るのです。
モデルや芸能人の中には、矯正治療を行った人が数多くいるといわれています。矯正治療を行うことで、背筋が伸びて顔つきがシャープになるなどの美容効果が表れるからです。また、歯磨きの磨き残しも少なくなり、虫歯や歯周病の予防にもなります。
Q. 治療はどうやって行うのですか?
A. みなさんが良くご存知の金属の金具はもちろんですが、それ以外に、取り外し式の装置など様々な装置があります。
矯正の処置は月1回位のペースで調整を加えていきます。
Q. 矯正治療は痛くないのですか?
A. 痛みというのは個人差がありますが、歯を動かすために弱い力を加えますので、数日間歯が浮いたような痛みがあるという方が多いです。ただし、これは正常な反応ですのでご心配いりません。
Q. 治療はいつ始めれば良いのですか?
A. 歯並びの状態によって、かなり変わってきますので一概には答えられません。
気がついたら早めにご相談ください。
それぞれの患者様にベストな治療時期に治療を行います。
Q. 大人でも治療できますか?
A. 大人でも治療可能です。当医院では、お子様はもちろんのこと、かなりお年を召された方も矯正治療を受けておられます。
Q. 虫歯になりやすいでしょうか?
A. やはり何もない状態の歯に比べて、装置が付いている歯は汚れがたまりやすい分、虫歯になるリスクは高くなります。当医院ではドクターや歯科衛生士が綿密にチェックを加えてきちんと磨けるように指導させていただきますが、毎日の家での歯磨きが重要になってきます。
Q. 費用はいくら位かかりますか?
A. 矯正治療を受ける年齢や歯並びの状態によって装置や治療にかかる期間が異なりますので、一概には言えません。当医院ではハイレベルな治療を、できる限り安い費用でご提供いたします。
Q. 子供が矯正治療をいやがったときには、どうすればいいの?
A. 治療を本人が自覚し協力的になるまで待ちましょう。しかし、治療をすることで永久歯を抜く可能性をかなり低くすることが可能です。
Q. 治療中に気を付けなければいけないことは?
A. ・矯正装置が入ると、装置にプラークがつきやすくなるので今まで以上のブラッシングをする
・装置が壊れやすい食事をさける
・治療の予約日や時間を守る
などに気をつけましょう。
Q. 食事は普通に食べられるの?
A. だいたいの食べ物は普通に食べられますが注意が必要な食べ物、食べられない物もあります。
・食べ方に注意
りんご、梨、セロリ、にんじんなどの丸かじり(このような食べ物は薄く、または細く切ってから食べる。・食べられないもの
硬いもの(硬い肉、するめ、厚いおせんべい、氷のまるかじり)、ねばり気のあるもの(キャラメル、餅、大学いも
その他質問やお悩みがございましたら、ご遠慮なく当院にお問合せください。