先日、子供達と食事をする機会がありました。
食べるのが早い子もいれば、いつまでも食べ終わらない子もいましたが、
早食いは良くない、よく噛んでゆっくり食べると良いと言いますね。
しかし、早食いでも多く噛めている場合もありますよ。
噛み合わせが悪い子、あごの発育が良くなく噛む筋肉が弱い子は
食物がうまく噛めず、いつまでも口の中でモグモグしているのでしょう。
大人と違い、よく噛んで食べることを意識している子は少数です。
また、よく噛めないので、少し噛んでは丸呑みするような食べ方が
気付かないうちに習慣になってしまっている子もいます。
これは困りますね。身体に起こる「噛まない害」。ほんの一例です。
■肥満になる
一気に胃袋につめこもうとすると、そのスピードに満腹中枢がついていけず、
満腹中枢が追いついた時には既に腹八分どころか、腹十分、腹十五分になってしまっています。
この状態がいつまでも続くと・・・もちろん肥満になってしまいますよね。
子供の頃に食事は「お腹が苦しくなることが満腹」と習慣付いてしまうと一生苦労するので大変です。
■胃に負担がかかる
よく噛まなければ食べ物の塊が大きいまま胃に行ってしまいます。
当然、胃に負担がかかってしまいますよね。
また、よく噛めば噛むほど唾液もよく分泌されます。
食物と唾液が混ざり合うことで胃での消化を助けるのです。
私たち大人も気を付けたい事ですね。胃に過剰労働はさせていないでしょうか?
■歯やあごの骨に悪影響
よく噛むということはあごの発育に欠かせません。
噛むことであごの骨は強くなり、周りの筋肉も強くするのです。
先にも伝えた通り、噛むことは唾液の分泌を促します。
唾液が口の中を潤すと、虫歯や歯周病の発生も抑制されるのです。
笑っているのに笑顔が薄い子はいませんか?
もしかしたら、口の周りの筋肉が弱いのかもしれませんね。
私も子供の頃は食べる事が遅い子でした。
給食の時間に「皆、どうしてあんなに早く食べられるのかな?」と思っていた記憶があります。
給食を食べるのが遅いって、子供には結構なプレッシャーですからね。
皆さんも、お子さんの食事の仕方を一度チェックしてみてあげてはいかがでしょうか?
心配な場合は気軽に噛み合わせの相談に来院してくださいね。