ご存知のとおり食べる時に無意識に行っている「噛む」という行為には様々な効果があります。
全身を活性化させ健康な身体を維持するためにとても重要な働きをしているので復習してみましょう。
■噛むことの効果
1.胃腸の働きを促進する
消化酵素の分泌増加。細かく噛み砕けば胃腸の負担を少なくします。
2.虫歯、歯周病、口臭を予防する
唾液の分泌増加。抗菌作用によりお口の中の清浄効果が高まります。
3.肥満を防止する
ゆっくりたくさん噛むと満腹中枢が刺激され食べ過ぎを防止します。
4.脳の働きを活発にする
脳への血流が増加して脳が元気になります。脳の老化を防止します。
5.全身の体力向上
全身の神経を刺激して活力がみなぎり体力、運動能力が向上します。
6.味覚を発達させる
噛むほどにじっくり味わえて薄味でもしっかり美味しさを感じられます。
7.がんを予防する
唾液に含まれる酵素には食品中の発がん性物質を抑制する効果があると言われています。
■いつまでも自分の歯で噛もう
長寿大国日本では平均寿命は世界でトップクラスですが、歯の寿命となればまだまだなのです。
自分の歯が20本残っていれば、まずよく噛めると言われています。
80歳で20本の歯を残すことを目標としましょう。
一生自分の歯で食事することが健康な体づくりにつながるのです。
■歯がなくなっても諦めず
すでに、自分の歯が20本以下になってしまった方も放置せず歯科に相談し必要な処置を受けましょう。
例えば「入れ歯」ですが、入れ歯をつけているときは歩くリズムが安定しているのに、はずすとつまずきやすくなるとの報告があります。
入れ歯を入れることで、ふんばりがきいて転倒防止に繋がるのです。
また、歯が無くて更に入れ歯も使っていない人ほど痴呆の症状が多いことも知られていますね。
入れ歯を上手に使うことには努力が必要となります。ゆっくりと慣れていけるよう頑張りましょう!
また、舌や頬の動きも大切です。普段から自己流でいいのでストレッチをしてほぐしておくと良いです。一番大切なことは「よく噛む」ことです。
味覚を楽しみ健康維持できるよう、歯がある人もない人も噛む回数を増やすことを習慣としてください。