東洋医学では昔から舌を診て病気を診断する「舌診」があります。
しかし、舌は時間ごとどころか数秒ごとに変化するものですので素人では判断しにくいです。
今回は誰にでも簡単にわかる2つの症状について紹介いたします。
■赤くて美しい「平滑舌」
舌を「べ~」と前に出して中心がほんのり白く表面はザラザラ。
これが正常な状態。ザラザラは触覚を鋭敏にしてくれる大切なもの。汚れではありません。
さて、あなたの舌は赤くてツルツルしていませんか?
一見綺麗に見えますが「平滑舌」といって良い状態ではありません。この「平滑舌」に潜む病気とは?
一番多いのは「ドライマウス」。唾液が少なくなる病気です。口の中が乾燥して様々な症状が出ます。
その他「貧血」「ミネラル不足」も考えられます。舌にピリピリ感があるようなら要注意です。
■ふちが白くガタガタ「低位舌」
もう1つ。あなたの舌はふち周りが白くてガタガタしていませんか?
これは「低位舌」の可能性があります。この「低位舌」に潜む病気とは?
「睡眠時無呼吸症候群」「口呼吸」「歯周病」「誤えん性肺炎」「二重あご」などがあります。
舌は厚さ5cmもある巨大な筋肉の塊。しかし、本来舌は上あごに収まっている状態なのです。
下へさがってしまったということは舌の筋力低下といえます。命に関わる危険な症状もありますので心配になった方は次の方法で「低位舌」かどうか確かめてみましょう。
■「低位舌」診断方法
さて、最後まで液体が漏れずに飲み込めましたか?
残念ながらこぼしてしまった方は「低位舌」の可能性が非常に高いです。
今日からは舌のストレッチ等、舌を意識的に動かして舌の筋力を戻すことをおすすめいたします。
どうぞ、無理して試したり、深く悩んだりしませんように。やはり「気になればお医者さんに」です。