私たちが、一生自分の健康な歯で生活したいと思っていても歯周病や虫歯など様々な理由でやむなく歯を抜かなくてはならない状態になることもあります。
そんなときのために自分の歯を移植できるよう歯を冷凍保存しておくというのが「歯の銀行」です。
■処分せずに預けて再利用
移植治療は今までにもありましたが、それは抜歯後1時間以内に処置しなければいけないというものでした。
しかし、この「歯の銀行」は何年後か、もしものときのために歯をあらかじめ預けておきます。
そして、もしもの時がきた場合、歯の移植が可能なのです。
まさに銀行に預ける感覚ですね。
歯の保存は原則として小臼歯と親知らず。
食品の鮮度を保つために使われている-150℃の冷凍庫で保存しておくそうです。
もちろん、移植後しばらくは色々な注意が必要ですが、およそ1年ほどで歯ごたえを感じながら食事が楽しめるようになるそうです。
■昨日の敵は今日の友
入れ歯、ブリッジ、インプラントなど歯を失った後の治療は様々ありますが自分自身の天然の歯を再利用できるなんて素晴らしいですね。
「あの、憎らしかった親知らずが救いの神になっていたかも・・。」
もしもの時、私たちの治療の選択肢が増えるようにこれからもたくさんの研究、開発をしていってもらいたいですね。
■少しずつ秋を感じます
日中はまだまだ暑いですが朝晩はひんやり。日暮れも早くなって吹く風が変わってきました。
スーパーに行くと秋の味覚や新米が並び、書店に行けば「秋の夜長に読むおすすめ本コーナー」などというものがありました。
小学校から聞こえてきていたプールの水しぶきの音は運動会の練習の音に変わりました。
「ウォーキングの距離を延ばしていこう・・」など、私にとって少し前向きになれる季節です。